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エバーバッハ修道院2 

「エバーバッハ修道院」の続きです。

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この修道院、1986年に公開されたフランス・イタリア・西ドイツ合作の映画「薔薇の名前」のロケ地となりました。

原作はイタリア人作家ウンベルト・エーコ。実際の設定は北イタリアの山の中の修道院ということになっています。
中世の修道院で次々と起こる殺人事件を解決する推理サスペンスです。(映画はまだ見ておらず、あらすじしか知らない)


入り口から中庭と回廊が見えます。
駐車場にはたくさん車があったのに、人はほとんどおらず。
みんなどこに行っていたんだろう🤔
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シーンと静まり返る中、中庭でなにかが動く気配が! ど、どうぶつ?! と思いきや…

こちら のお方。
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シトー派といえば、祈りと労働、特に開墾や農作業は重要なつとめだったとされているので、いささかの違和感が。😅
神社のトイレにバラのボトルの消臭剤(ちなみにシャバシャバするやつ)とか見つけた時と同じ感じ

ここは修道院としての役目は終えているし(修道士はいません)、まあ管理の都合上、こうなっているのでしょうが、あの世の元修道士のみなさんは複雑かもな、などと思ったり。


カタカタカタカタ…
遅いようでいて、ちょっと目を離すとけっこう遠くに行っていたりします。わりと気になる

比較的ランダムに活動していらっしゃるようです。😄
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えーと、こういうのはどうでもいいですね。先に進みます。

ここは「章ホール」と呼ばれる部屋。
章立てされていた修道会会則が朗読された部屋だそうです。
窓はロマネスク(12世紀)、柱と天井はゴシック(14世紀半ば)、その後、紋様が描き足されました(16世紀初め)。
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そしてこちら は何に使われた部屋だと思いますか?

なんと、ドルミトリウム=修道士たちが眠る大部屋です。
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ちなみに、暖房はなし。修道院の中で暖められていたのは小部屋がたったひとつだったそうです。
イタリアや南フランスならなんとなかるかもですが、ここはいくらなんでも寒いと思う。😥


そして当時の修道士の一日の時間割はこちら 。 
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夜中の2時前🌃には起床です。
*課(時課)というのは、祈祷を中心とした典礼のことのようです。
2時〜深夜課
3時〜讃課
4時〜一時課
労働し…
8時に三時課のあとミサ
勉強したり働いたりして…
11時〜六時課
そのあとは14時まで ランチ&お昼寝!🙌🏼 昼食と静養
14時〜九時課
14時半〜18時 労働
18時〜晩課
夕食
19時半〜終課
で、20時就寝 

ざっくり言うと、
夜中の2時起床、20時就寝。9回のミサや祈祷があり、8時間労働、ということですね。

うわー…と思いますが、詰まり加減としたら、4歳児+2歳児+おーち誕生のころはこんなもんじゃなかったかもな。😅

……などと当時の感じを反芻しつつ歩いていたせいか、こういうのを見ても、「おねがい、寝て!」にしか見えない。
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 「おねがい、寝て!」
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また脱線したので戻します…

労働のなかでも力を入れられていたのが、ワイン造り🍷です。

前回、ちらっと書きましたが、シトーはブルゴーニュ=ワインの名産地なので、その伝統も受け継がれました。

ワインを絞る器具がずらりと並んでいます。ここは元々は修道士たちの食堂だったところです。
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おもしろいな、と思ったのは…
この二つの写真、左の器具には1668、右のものには1794と書いてあります。*クリックで拡大します
これ、年号だと思われますが、その間126年、細部の意匠は変わっても、大きさもシステムもほぼ同じ!

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こちらがワイン貯蔵庫。

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ひんやりジメッとしていて少しカビ臭いこの空間にしばらくじっとしていると、目に見える静謐な世界の裏では、もしかしたら映画「薔薇の名前」を地でいくようなドロドロ…人間の澱のようなものも存在したのかもしれないな、と思えてきました。


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[ 2019/06/11 13:41 ] おでかけ | TB(0) | CM(0)

エバーバッハ修道院 

エルトフィレにバラを見に行った時 (→「バラ@Eltville」)、そこから北西へ6kmほどのところにある「エバーバッハ修道院(Kloster Eberbach)」へ寄ってみました。

このエバーバッハ修道院は、カトリック・シトー派(シトー会)の修道院。
(宗教改革の時代1803年に閉鎖)

と、ここでシトー派ってなんだっけな?と、あちこち脱線しながらざっと把握。けっこう時間を使ってしまった😅

えーと、せっかく調べたので、シトー会についてちょっと書きますね。

シトー会は1098年にフランスのシトー(ブルゴーニュ地方)に創立されました。厳しい戒律のもとに「祈りと労働」に重点を置く最古の修道会「ベネディクト会(529年設立)」の流れを組む会です。

同じくベネディクト会から派生した「クリュニー会(910年創立)」に対立する勢力によって作られました。

どうしてアンチ💢が生まれたかというと…
クリュニー会というのは貧民の救済なども行っていましたが、有力者からの支持が大きくなるにつれ、修道院チェーンみたいに各地に勢力を伸ばしたのでありました。
で、大元のクリュニー修道院をトップに、属する修道院の上下関係を厳しく定め「ヒエラルキー社会」としていました。親会社子会社みたいですね。

富と権力の集まるようになったクリュニー会は、時の流れとともに、壮麗な典礼を主とし、豪華な建築や装飾に力を入れるようになります。(美の奉納という感覚)すると、その威光に魅せられた国王や諸侯は煉獄での救いを願って、さらに土地や財を注ぐようになり…壺とか買わされてたかもしれない…どんどん贅沢になっていきます。
このように、ベネディクト会のモットー「祈りと労働」のバランスが著しく「祈り」寄りになっていったのです。「清貧」はもはや消え去ってしまいました。

そこに「ちょーっと待ったー!🖐🏼それっておかしくない?」と、反旗を翻した一派が創立したのがシトー会というわけです。
ちなみにクリュニー会の黒い僧衣に対して、シトー会の僧衣は白です。

で、このあと、シトー会がトレンド(?)になりまして、各地に広がっていくわけです。

中央の緑で囲ったところがシトーです。←カタカナだとあっけないですが、実はCîteauxと長いです。
シトーから派生した、ピンクで記したクレルヴォー(Clairvaux)修道院のベルナルドという人が1136年にエバーバッハに修道院を建てました。
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エバーバッハ修道院にあったパネルを撮ったものなので見づらくてすみません。


「Clairvaux」とは、Clair=明るい Vaux=谷という意味なんですが…ここでなにかが頭の中で引っかかり…
そう、同じく「明るい谷」という意味のイタリア語「Chiaravalle(キアラヴァッレ)」

ミラノの郊外に、キアラヴァッレという修道院があるのです!やはりベルナルドさんによって建てられたものでした。
建立が1135年とあるので、エバーバッハの1年前ということになりますね。

ところで…
キアラヴァッレは私が初めてミラノを訪れた時にふぇ家族と行った思い出の場所です。
信仰深い義母。「マンマの生活はすべてが信仰とともにあるんだ」と、ふぇに聞かされていた私は、ますます圧倒的なアウェー感にさいなまれ、足を踏み入れる時は、「右・左・右・左…」という感じに緊張していましたが、この清楚で美しい修道院は懐深く受け入れてくれるような気がしたものです。

改めて考えると、あの時の義母は今の私と同じ年!愕然!😅 出来上がり感がまるで違う…

あ、だいぶ横道にそれました。😝
次回はエバーバッハ修道院に戻って、写真を中心にお届けします。ではでは。


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[ 2019/06/06 15:37 ] おでかけ | TB(0) | CM(0)

バラ🌹@Eltville 


ドイツもいい季節になりました。🌿
緑も花も一気に元気づきます。長く暗い冬のあとにはなおさらそう感じるのかもしれません。

フランクフルトから西へ約50km、「バラ」で有名なEltville(エルトフィレ)に行ってきました。
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ライン川沿いにある城塞の庭には、約350種類のバラが植えられています。

川沿いの南向きの壁はほぼ満開!
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昔のマインツの司教・選帝侯の城塞跡です。
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門を入ると中庭が広がっています。植え込みは大部分がまだつぼみ。満開になると圧巻でしょうね。
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こちらは花の中央にさらに3つの花が入っているように見えます。
このように花芯が複数あるものを、「クウォーター・ロゼット咲き」(4つでなくてもクウォーターで統一)というんですね。
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こちらはEltville市から広島の平和記念公園へ贈られたものだそうです。
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お城のローズガーデンだけでなく、住宅やレストランなど、あちらこちらにバラが。
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ライン川沿いを歩いていても、どこからともなくバラの香りがふわっとしてきます。
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エルトフィレでは今週末(6月1・2日)にバラのお祭りが開催されます。
つぼみのバラもだいぶ咲いて、ちょうど見頃でしょうね〜。


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[ 2019/05/28 10:35 ] おでかけ | TB(0) | CM(0)

レトロなケーブルカーで 

この季節、ふぇはうりちゃんの他にもうひとつ気になることが。
それは、カモの赤ちゃん。昨年、ハイデルベルクの東側の山の池に親子がいたのだそうです。

ということで、行ってきました。
結局、カモ一家はおらず。カモのひなファンの方、ここから先を読んでも出てきません…🙇🏻

でもまあ、よろしければ山歩きのお話をどうぞ。

だんだんと力強さを増す緑。
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今回は、歩いたところを地図で追ってみました。*クリックで拡大します
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Königstuhl(王様のイス)という山頂から、矢印の方向にピンクで示した道を歩き始めました。
ちょうど右端のかくっと曲がるあたりに、カモのいるはずだった池があります。

登山に慣れた方は地図を見ればおわかりかもしれませんが、出発地点からこの池まではずーっとだらだら下りなのです。

前回ここへ来た時、ヘタレの私は「ずっと下ってるってことは、いつか絶対上らなきゃってことだよね?」と、気になっていたのでした。

その時は戻るのに黄緑色の矢印の道を通ったんですが、案の定、途中はかなり勾配のきつい坂でして💦(息切れしたのは私だけなので、実際は大したことないかもしれない。笑)、できれば通りたくないなあ、と思っていたのです。


と、ここで名案が!!
旧市街とKönigstuhlとはケーブルカーで結ばれており(地図では赤い細線)、途中、ハイデルベルク城とMolkenkurという2駅があるのです。

なので!このままだらだらとMolkenkurまで下り続けて、そこからケーブルカーに乗っちゃおう、と。 天才!笑
と、歩いたのがピンクの線の続きです。

距離的にだいぶ長くはなりますが、歩くのはそれほど苦ではないので、坂よりはずっとラクな印象です。

水色の丸印のあたりからは、ハイデルベルク城がチラッと見えます。
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さて、Molkenkurに着きました。

この旧市街とKönigstuhlを結ぶケーブルカーは、ふたつの部分に分かれておりまして…
旧市街 --- ハイデルベルク城 --- Molkenkur ------ Königsstuhl
と、Molkenkurで乗り換えとなります。

旧市街からMolkenkurまでの部分は近代的ですが、MolkenkurからKönigstuhlまでは駅舎も車両もレトロ感あふれる作り。

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座席はこんな。他の乗客が写らないように急いで撮ったのでブレブレですみません
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懐かしの黒電話も!📞
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ここで反対側へ向かう車両とすれ違います。
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Königstuhl駅に近づいてきました。
最後は勾配がさらにきつくなり、ハイデルベルクの街が眼下に広がります。
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観光で訪れる場合、ハイデルベルク城までの利用のみという方が多いようですが、このレトロなケーブルカーも乗る価値あり!
お天気がよければバノラマも楽しめますので、これからいらっしゃる方はぜひ乗ってみてくださいね!


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[ 2019/05/17 10:09 ] おでかけ | TB(0) | CM(0)

うりちゃん♡2019 

毎年この時期恒例!ライン川の中州に行ってきました。
いのししの保護区の「うり坊」、もう生まれているでしょうか!?



いましたいました。😊 まだ一般的なネコぐらいの大きさかな。
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この春は気温の上下が激しかったので、例年よりは生まれるのが遅かったのかもしれません。でも、数的には多いようです。

3びき組 
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…&おかあさん。
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おっぱいを飲むときも、全力で短いしっぽを振り続けるうりちゃんたち💕
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すくすく育ってね〜!(成長を見届けたいけど、場所柄、蚊の大群がいて夏には行けない😥)


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[ 2019/05/15 13:55 ] おでかけ | TB(0) | CM(0)