数学〜受験は先生の手に?! 

最近、このブログにもちらっと書いたりしてますが…
来週、ぺいは「アビトゥーア」を受験します。

ご存知の方も多いと思いますが、アビトゥーアとはドイツの高校卒業資格試験で、国家試験となります。
このアビトゥーアを取得しないと大学には行けないので、感覚的には大学受験に似ていますが、大学には行かないがこれは取っておく、という選択肢もあるわけです。
アビトゥーアの有無によって、職種が限定されることもあります。例えば、銀行での窓口業務にはアビトゥーアは要りませんが、いわゆる奥の業務に携わる場合はアビトゥーアが必要なのだそうです。


アビトゥーアだけでなく、職人さんや技術屋さんなどもそれぞれのグレードごとに資格試験がありますね。よく聞く「マイスター」という称号もそれにあたります。
そういう背景があるからか、「大学一辺倒」とか「とりあえず大学」いう雰囲気はあまりないように思います。

ちなみに、このアビトゥーアを受験するためには、基本的に「ギムナジウム」の課程を修了することが条件となります。(というか、ギムナジウムでアビトゥーア受験の準備をするという感じでしょうか)
ということで、私たちの住む州では、ギムナジウムの始まる10才でこの選択をしなければなりません。けっこう厳しいですね。

このアビトゥーアについては、科目選択から受験システムまで、日本で育った私には未知の世界でした。ぺいの場合は、フランスの卒業資格試験「バカロレア」も同時に取得しようというコースに通っているせいで、さらにメンドー。
さらに!従来9年制だったギムナジウムが8年制となって2年目の学年ということで、まだまだいろいろな点で模索中という状況。(昨年度は2学年分が同時に受験)こうなるともう、 わけがわからず、親としてはまったく無責任 第一子であるぺいはすべて自分で把握し、自分で決定しつつ進めていかなければなりませんでした。
でも、私があれこれ口を出したところで事態がよくなるかというと、そうでもないと思うので、結果的によかったかな。

さて、ここでやっとタイトルの「数学〜受験は先生の手に?!」の話です。
遅まきながら、試験ってどんな感じなの?と、ぺいに数学の概要をざっと説明してもらったんですが…

問題は、大きく3つに分かれていて、
1つめは、8問のベーシックな問題。州内で受験する全員が同じ問題を解きます。
2つめと3つめは選択問題。
が! これ、生徒がそれぞれ選ぶのではないんです。
試験当日の朝、担当の先生が届いた問題を見て、指定するんだそうです。
ぺいが他に受験するドイツ語やフランス語の選択問題は、自分で選べるということで、数学だけがこんなシステム。へんなの。

それから面白いなと思ったのが、答案用紙。
白地のものと緑地のもの2種類が渡されるそうです。白が正式な答案用紙で、緑はメモや下書きなど自由に使えます。

で、白のみ提出。…と思いきや! なんと、緑のものも一緒に提出するんだそうです!
例えば(あくまで運がよければですがね)、数学などで解答が少し違っても、採点者が緑のほうを見てくれて、それに至る考え方などが合っていれば加算されたりすることがあるそうです。
それから、例えば時間切れで解答が全部書ききれなかった場合、2/3が白いほうに書かれていることを条件に、緑のほうに書いた下書きを参照してもらえるのだそうです。(ただし、写すだけの状態の完璧な下書きでなければなりませんが)でも、これはかなりリスクを伴うということで、先生のおすすめは…
答案用紙の配布枚数の制限はないため「緑はあくまでメモ専用とし、白いほうで文章を組み立て始め、うまくいかなかったら新しく白をもらって書き直す」だそうです。
答案の長さはさまざまですが、20枚以上書く生徒もいるらしいので、やはりなるべく早く白を埋めたほうがよさそうですよね。


さて、力作の答案は全部で3回採点されます。
1回目は学校の科目担任の先生、2回目が州内の別の学校の担当の先生、3回目が州の担当者、というわけです。
2回目の採点の時には名前は伏せられ、番号のみの記載だそうです。
正解不正解がはっきりしない記述式の問題がほとんどなので、先生の主観によって採点が大きく左右することからこういうシステムになったと思われますが、大変そうですね。

ちなみに、数学の試験時間は4時間、ドイツ語は5時間半の長丁場!(「あれ、フランス語は何時間だったかな…」おいおい、大丈夫か)軽くつまめる食料と飲み物持参のこと、と言われているそうです。
実際、試験中に血糖が下がったりして気を失うケースもあるそうなんですが、日本だと試験中にもぐもぐという画はあり得ない気が…。笑
ちょっと覗いてみたいですね。


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[ 2013/04/04 13:41 ] 息子&娘たち | TB(0) | CM(2)

ドイツの試験システムはなかなか厳しいですね。娘の旦那さんから少しは聞きましたがこんなに複雑なんですね。
孫がもしドイツへ帰ったら・・・って考えたら・・。
国の方針でこれも結構変更されることが多いとか聞きましたが。
でも、麻さんの息子さんはとても賢そうでたのもしいですね。
[ 2013/04/06 00:32 ] [ 編集 ]

v-22 kuishinbouさん
複雑ですよね〜。日本の大学受験も大変な労力ですが、違った大変さがあります。たしかに国の方針もよく変わるようですしね。(というか、教育制度は州に任されているというのも面倒です)
息子は全然賢くはないのですが、鈍感力(?)が優れているというか…逆境でも焦ることがないというのが長所かもしれません(短所でもあるわけですが)。笑
[ 2013/04/06 08:06 ] [ 編集 ]

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