スーパーで思う 

ミュンヘン、アンスバッハ、またフランス・ルーアンなど、たて続けに残忍な事件が続き、また、相模原の殺傷事件のニュースもいろいろな意味でショッキングで、なんとも気が滅入る毎日です。

組織的に計画的された大規模なテロもですが、感化された誰かが(ローンウルフというのでしょうか)、また、人生に希望を持てなくなった誰かがすぐそこにいて、何かを企てるかもしれない、という怖さもあります。

今のところ、街の人々の様子はそれほど変わっているようには見えませんが、猛スピードで走っていくパトカーや救急車、市電に乗り込んでくる二人組の警官などを見ると、なんとなく私たちの知っている世界と少しだけずれた、パラレルワールドにいるような錯覚を起こします。


とはいっても、私たちの日常は、今までと同じように過ぎていくわけで、当然のことながら、定期的にスーパーに行ったりもします。

カートに乗せられた3歳ぐらいの女の子が、ニコニコとなにか話しかけてきたので(なにを言っているのかはわからなかったけど)、私も笑って応えていると、ヘジャーブ姿のお母さんが戻ってきました。腕には赤ちゃんを抱いています。

「大変な仕事ね」というと、「そうなんです」とうなだれる仕草…でも、もちろん笑顔です。

そういえば、私もフランスにいる時は、こうやっていろいろな人に声をかけられたっけ、と思い出しました。
うちの3人は、歳もくっついていたことから、よく「3人ともあなたのお子さんなの?」と、聞かれたものです。笑
そして、特に初老のマダムたちは決まって、「がんばってね」 「すばらしい!」 「おめでとう!」 「よい一日を!」と声をかけてくれました。

誰かが見ていてくれた、というだけでとても嬉しく、元気をもらっていたものでしたが、その当時は、言ってくれた人たちにもそんな時代があって、懐かしく思い出しているのかも、というところまでは、思いが至りませんでした。そして、懐かしいとはいえ、まだつい最近のことのように思い出すことができる、ということも。


そんなことを考えながら、レジに向かうと、私の前に大学生らしい青年が並んでいました。
レーンには、チョコレートバー、ハム、ミネラルウォーター、炭酸飲料、そしてりんご1こ。
ぺいが大学に行き一人暮らしをするようになってからは、こういう青年を見かけると、そのまま家に連れて帰って、何か食べさせてくなったりします。(←こわいって)


レジ脇の飲料のコーナーでは、おばあさんが、スーツの男性に声をかけていました。
「すみません、この6本パックの水を3つ、カートに入れていただけませんか?」
「もちろんですよ。よいっしょ!」(1.5リットル×6本=9kgを3つなので、けっこう大変…)



こうやって、それぞれがそれぞれの日々を過ごしています。
その人生は、やはり誰かの手で奪われることはあってはならないと、強く思います。

事件を受けて気が滅入る、というのが正直なところですが、一方、被害にあった方のご冥福を祈り、自分とは違ういろいろな事情を持つ人たちについて心を寄せながら、一日一日を全うしていかなければならない、と感じます。


  ← 応援クリックお願いします!

ところで、6本パックの水、おばあさん、その後はどうしたのかがすごく気になっております。
[ 2016/07/28 11:31 ] いろいろ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://sentiero.blog49.fc2.com/tb.php/1941-6c82806f