聖ヨハネ准司教座@ヴァレッタ 

聖ヨハネ准司教座(Saint John's Co-Cathedral)

*2017年2月現在
平日 9:30-16:30 (入場は16:00まで)
土曜日 9:30-12:30 (入場は12:00まで)
日曜・祝日 閉館

入場料: おとな10ユーロ(シニア7.50ユーロ)、学生7.50ユーロ、おとな同伴の12歳以下のこどもは無料
教会の見学としては割高な気がしますが、イヤホンガイドつき(日本語あり)

露出の多い服での入場不可 (入り口でストールが借りられるようです)
ピンヒールで大理石の床部分を歩くことも不可 (1.20ユーロでスリッパが販売されているようです)


さて、この聖ヨハネ准司教座、16世紀にマルタ騎士団によって建てられたものです。

マルタ騎士団とは、ざっくりいうと、もともと聖ヨハネ騎士団としてパレスチナ(十字軍時代の)で生まれたカトリックの修道騎士団体のことです。いろいろな国や地域や民族に支配されていたマルタですが、1530年に聖ヨハネ騎士団(後のマルタ騎士団)の所有となりました。

その後、オスマントルコの襲撃を食い止めるべく戦ったマルタ大包囲戦に勝利してすぐに、この教会が建てられたわけです。
ということで、カトリック教会でありながら、要塞の名残も残っており、この戦いでよい働きをし命を落とした騎士の弔いの場ともなっています。

中に入ってみましょう。

まず目を引くのが、聖堂の天井部分!
イタリア出身の騎士団員マッティア・プレッティの作です。
団員にこういう才能のある人がいてよかったですね、と凡民は考えてしまいます。^^;
聖ヨハネの生涯が壮大なスケールで描かれています。イヤホンガイドで詳しく説明がありました。
140204 st john's 4

この時期、こういった教会の天井や壁に描かれた絵は、フレスコ(漆喰を塗り、乾かないうちに上に絵を描く)の技法を用いられたものが多いのですが、これは石に直接彩色されたものなのだそうですよ。


床はどうなっているかというと…
一面、騎士たちのお墓となっております。さまざまな色の大理石を駆使して作られています。
140204 st john's 6


ここでは、骸骨モチーフが多用されています。死を、いわゆる肉体の存在する生と区別する意味があるそうです。
もうひとつ、マルタが実際よりもかなり大きく描かれていることもおもしろいな、と。
140204 st john's7


壁には一面に立派なレリーフが施されています。
木製なのかな、と思いきや…なんとこれ、石を彫ったものなのだそうです!
170204 st john's1

マルタでよく使われるこのはちみつ色の石、とても柔らかいようです。
170204 muro


聖堂内には礼拝堂が8つあり(聖堂の左右に横穴のようにあいているスペース)、それぞれに騎士団を構成していた8つの国(言語)の守護聖人がまつられ、功績のあった騎士のお墓が収められています。

例えば、こちらはイタリアの礼拝堂です。イタリアっぽい感じがします。
140204 st john's 8

8つの国の礼拝堂の配置ですが、功績に応じて決められており、いい働きをした国が聖堂の前方に置かれています。
なんか、決めるの大変だったんじゃないか、と心配してしまう


それぞれの礼拝堂に祀られている騎士や貴族のお墓、力のあった人たちだけあって、贅を尽くしさまざまな意匠が施されています。

こちら、Cottoner氏のお墓ですが、上のほうの天使の支えているプレートには綿花のモチーフが。コットンつながり。^^;
小さくて見づらいですが、4つに区切られた右上と左下の部分です
170204 st john's3


そしてこちらは、Perello氏のお墓。Pere=洋梨ということで、しっかり洋梨が描かれています。
170204 st john's2

栗田さんだったら、栗になるんだろうな、などと、しばし苗字探しなどしてしまいました。
日本にも家紋がありますが、ここまで「まんま」じゃないですね。

と、こんな感じで、なかなか盛りだくさんな教会でした。大戦の後に建てられた要塞の名残のある建物ということで、地味な外観ですが、当時の騎士団の財力と栄華が見て取れる豪華な内部。その対比もまた他にあまり類を見ない興味深いところです。

聖ヨハネ准司教座を訪れる予定のあるみなさま、見どころがたくさんですので、ぜひ時間に余裕を持って拝観されることをお勧めします。

 
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[ 2017/02/21 10:39 ] おでかけ | TB(0) | CM(0)

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