今回の旅の主な目的は、
大英博物館でした。
ホテルから大英博物館までは歩ける距離ではあったんですが、今にも雨が降り出しそうなお天気だったので、キングスクロス駅から一駅分だけ地下鉄に乗り、「ラッセルスクエア」で降りることに。
改札を出て、少し階段を上がった狭い通路に何やら人だかりが。
「なにごと?」とよく見ると、エレベーター待ちの人の列でした。エレベーターの大きさからすると、何回か待たなくてはならなそうな人の数です。
そばには階段もあったので、時間のロスも回避できるし、まあ、いい運動だし、私たちはあっさり、「じゃ、階段で」と。
が!これが大きな間違いで。
上れど上れど上れど、螺旋が続く。
「きっつー!!」 とても一気には上りきれず、途中休み休みやっとの思いでたどり着きました。
前々回書きましたが、たぶん、この時にはすでに熱が上がり始めていたと思われ…一緒に上り始めたフランス人カップルも、文句言い言いがんばっていましたが、目が合った瞬間、お互い大笑いしてしまう、というほどしつこい階段でした〜。
ラッセルスクエアから大英博物館へ向かおうと思われる方は、間違っても階段は使わず、エレベーターを待つことをお勧めします。もうひとつ、ラッセルスクエア駅から向かう場合の注意点は…
最寄りの入り口が、正面ではない入り口となってしまいます。
正面から入りたい方は、ぐるっと回ってください。
地下鉄ホルボーン駅、トッテナムコートロード駅からだと、自然に正面のほうへ着くと思います。
で、大英博物館。
盗品の寄せ集め、などという批判もありますが、やはり圧倒的な品揃え、堂々大英博物館という感じがします。
彫刻や壁画などは、一応、「触らないでください」と書いてあるし、ロープや囲いもあるんですが、でも、触ろうと思えば余裕で触ったりできる距離で見ることができます。
これで入場無料(寄付という形です)とは驚きです。
しかも、写真もOK!
大英博物館といえば、一番有名なのはこちらの「ロゼッタストーン」でしょうか。

紀元前196年に出された勅令が、ヒエログリフ、デモティック、ギリシア文字の3種類で刻まれています。
こちらはガラスのケースに入れられています人は多いものの、人気の展示を見るのに長い時間並ぶとか、その前で立ち止まってはいけない、とかいうことはなく、心ゆくまで見ることができます。東京だとこうはいかないんじゃないかな。
あちらこちらにスケッチをする人がたくさん。そのための折りたたみ椅子もあります。

そして、もうひとつ特筆すべきは、課外授業で来ているこどもたちの多さ!
幼稚園から中学生らしき生徒まで、うじゃうじゃいます。
幼稚園の子たちはだいたいお揃いのライフジャケットみたいなものを着せられています。小中学生はほぼみんな制服を着ていました。学校によってカラーがあるのがわかっておもしろい。^^
スケッチしたり、項目ごとに表にまとめたり、先生を囲んでわいわいやっている様子はなんともかわいいものです。
ピシッと整列して歩いている学校もあれば、こんな感じでなかなかワイルドなグループも。笑

すごく月並みな言い方ですが、小さい頃からこうやって本物に触れられるって、本当に恵まれていると思います。
教科書に「メソポタミア文明が…」と出てきたら、「じゃ、見てみましょう」って、なんと豊かなのでしょう。
ちなみに、

こちらのアクセサリーはメソポタミア時代に作られたものです。4500年前ですよ!
今、店に並んでいても全然おかしくないですね。

ざっくり「大昔」という感覚が、手に取れるところに一瞬にしてやってくる奇跡。
20年前には「スマホ」で世界中にいる相手と(ほぼ)連絡が取れるようになるなんて、考えませんでした。
そう考えると、ここ100年ほどの技術はめざましい進歩を遂げている、というのも嘘ではないでしょう。
しかし、この2000年以上前のネックレスを見てください。
下のもの、この紐状の部分、極細の金糸で編まれたものなのですよ!そして下がっている飾りの緻密さ!

最初は、「へー!すごい!こんな昔にこんなことが出来たなんて!」というふうに驚いたんですが、じーっと見ているうちに、なんだかそう思うことが不遜な気がしてきました。
時空を超えて腕が伸びてきて、圧倒的な力で捕まれているような妙な感じ。
今の世のものも後世にこんな印象を残すことができるのか…畏れに似た緊張感と、私たちにはこれを作った時代の人たちの血が受け継がれてきているのだ、という誇りを
すこーしだけ感じたのでした。
他に、「これおもしろい」と思ったものの写真をいくつか撮ったのですが、長くなってしまったので次回紹介しますね。
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テストに出たロゼッタスト-ン(いつの話だ笑)やはり実物はドデカいのですね。盗品の寄せ集めとは良く言ったものですね!有名博物館はだいたいそんな感じなのではとも思いますが笑
アクセサリ-やなど宝飾品が手つかずで美しいまま見れるのは埋葬文化のおかげですね、そうすると御棺はタイムカプセル☆

山呼さん
未だに眠っているものもたくさんあるのでしょうね。そのままにしておきたい気もするけど、やっぱり見たいですね。
隠し持ってた出来の悪いテストとか出てきちゃったりして。あ、ドラえもんにこんな話あったような…
ロンドンに行くと大英博物館は無料なので
空き時間があれば行きます!とも
しかし、所蔵品が多くて見るのも大変ですね
古代のネックレス(´・ω・)欲しい💛
美術館ショップではイミテーションのお土産も売ってますから
古代のネックレスも販売しないかなぁ
次回も楽しみにしています☆彡

プリュムさん
ほんと、1日ではとても足りないですね。
今回、日本の展示室は改装中で残念でした。
初めましてぬか屋と申します。
日本と違い英国は国立の博物館が無料で入館出来るのが好いですね。

ぬか屋さん
はじめまして!
おっしゃる通りですね。
広く誰でも享受できるということこそ文化なのではと思います。
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